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映画で、世相を斬ります

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ほかで書き切れないことをここで。

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少し気が早いんだけど、
今年もあと3か月となったので、
2006年のベスト10に入りそうな映画を考えてみた。

しかし、これから年末まで、続くんだよな、良さそうなのが。
だから、基本的に変わるだろうということを前提で…。

●『クラッシュ』
オムニバスで、たくさんの登場人物がいたが、
それぞれに感情移入できた。
1本の映画で、これほど感情の振り幅が大きかった映画はそうない。
crash;辞書で引くと、衝突とか激突の意味のほかに、
ガラガラと崩れ落ちる、
招かれていない所にどんどんと踏み込んでいく、応急的な(処置)
みたいな意味もある。
たしかに、自分が今まで持っていた価値観は崩れてしまう、崩してしまおうとする映画なのかもしれない。
太い線が一本通っている。普遍的で、根源的な太い線が。
それって、「ラブ&ピース」ということなんだろうか。

●『美しい人』
こちらも9人の女性をそれぞれ主人公にした短編集のようになっているが、それぞれどこかでつながっている、という設定。
世間って狭い。
登場人物の中に、かならず自分と重なる女性がいるという、触れ込みだったけれど、
まさか〜とは思ったけれど、
何気ないシーンですが、本当にいました!
あれは、たしかに私でした。
ほかにも、共感できたり、共感できなかったりする女性が多数出てくる。でも、現実の人間関係だってそうだもの。共感できたり、できなかったりする。

●『ゆれる』
邦画ではNO.1でしょう。
観ているこっちも吊り橋のように、ゆれました。ゆさぶられました。
近すぎるからこその愛憎、ええ、なんかわかります。
香川照之の狂気ぶりがいい。
オダジョー、ほんとうにいい役者さんになった。
ラストシーンのあとどうなったかは、私は悲劇的にとらえてます。

●『ホテルルワンダ』
●『ナイロビの蜂』
アフリカが舞台の作品を2つ。問題提起をしてる。
いったいアフリカをなんだと思っているワケ!? 主に北半球のおえらいさん。
行ったことがないんだけど、行ってみたい所がたくさんある。
生命の、文明の神秘を感じさせる国々。
でも、やばいよ、このまま行くと。滅んでしまいそう。。。

●『嫌われ松子の一生』
この映画を観たい、と言ったら、引かれると思ったのに
「あ、あたしも!」と賛同した友人の多さにびっくり。
♪人の不幸は大好きさ、なのね、みんな…。
でも、おかしかったです。切なかったです。
Life is go on…
それでも人生は続いていくんだな。
私は瑛太くんを推したい!

●『ユナイテッド93』
私はこっちのほうが好きです。
飛行機に実際乗っているかのような、管制塔に実際いるかのような感覚になりました。
『ワールド・トレード・センター』も実話だし、
家族にスポットが当たっていて
とてもよかったけれど、私は、その先には絶望しか待っていないのに
勇気を持って立ち向かっていった、こっちのほうが好きです。

これに
●『トンマッコルへようこそ』
●『フラガール』
●『幸せのポートレート』
が入って、『かもめ食堂』『シムソンズ』『ぼくを葬る』とかが次点かな。
これから公開の
『夜のピクニック』『長い散歩』
『トゥモロー・ワールド』『不都合な真実』『めぐみ』
もしかして『武士の一分』『涙そうそう』とか入るかどうか?

逆に、金とっちゃいかんだろうと思ったのは
『ゲド戦記』…
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by yopeiR | 2006-09-28 07:30 | 映画
お話はベタです。
(実話ですが展開は)

でもね、なんだろう?
いつの間にか引き込まれ、いつの間にか涙し、
すがすがしい気持ちになってる。
李監督の作品はもともと好きなんですが、
今回は女性ばかりだからねぇ。どう転ぶかと思ったけど、

おもしろかった。

アカデミー賞最優秀外国語映画賞、案外、取ってしまうかもしれない…な〜んて。
(去年の『クラッシュ』を当てたから、図に乗ってしまう。)

しずちゃん、山崎静代さん、
あんた女優だよ!
最高だよ!

蒼井優ちゃんも、松雪泰子さんも、フラガールみんな
すごかったよ!
『スイングガールズ』なんかもそうだけど、こういうのはなるたけ大きなスクリーンで観たほうがいい。臨場感が違う、音が違う。
あたり前か…
この映画がビッグスクリーンでやれたら
日本の映画界はもっと変わるのに。
あ、その分、しずちゃんも大きく映りますけど。

とはいえ、早くも特典映像満載のDVDが楽しみになったりもしてます。
初子さん役の方がプログラムで書いている撮影日記もおもしろいです。
サントラCDも買っちゃったよ。
この頸にネックカラーがなきゃ、私もフラ始めてるね。

「フラガール」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by yopeiR | 2006-09-27 14:59 | 映画
★★★★
いやいや良かった。

こういう韓国映画は大好き!
韓国映画のこういう部分が大好き!
日本じゃとても作れないような映画を作り、
それを大ヒットさせ、かつメッセージ性もある。しかも新人監督で。

ある映画サイトで満点つけようと思ったら、えらくキビシい評価の輩がいて、
「なんでじゃ!?」と思って、コメントを読んでみると
ラストがイヤだった、むだだったと思ってるみたい。
<ネタバレか…?>

たしかに、若干後味が悪いというか、何もそこまでしなくとも!とは思ったけれど、よく考えると納得がいく。
反戦映画でもあるのよ、これは。

ストーリーとしては、
 1950年、朝鮮戦争中の韓国が舞台。
 奥深い山間の村、トンマッコル。
 ひとり、空から落ちてきた。連合軍の偵察機に乗っていたスミス。
 ふたり、森からやってきた。大ケガをしたスミスのために薬草を採りにきた村人によって、韓国軍兵が案内されてくる。
(字幕ではよくわからなかったが、トンマッコルは方言がすごいらしい。この2人が話すハングルとは、ちょっと違って聞こえたような気がした)
 三人、山からやってきた。敵対する人民軍。韓国軍に部隊を壊滅させられて逃げてきたところに、村の少女と出会う。

この人民軍の中隊長役、チョン・ジェヨン、いいねぇ。
かっこいいねぇ、渋いねぇ。
ちょっとトヨエツみたいな雰囲気。
コミカルなシーンでの、ギャップがおもしろかった!
それに、韓国軍のピョ少尉のシン・ハギュン。『マイ・ブラザー』ではニコニコ笑っているイメージだったけど、
トンマッコルでは、ホントにニコリともしない。
『オールド・ボーイ』のカン・ヘジョンもかわいかった〜。

音楽がね、久石譲なんだよね。
ジブリっぽい、トトロっぽいところもあって。
それがとても心地よかったのかも。

これは一種のファンタジーだけれど、
人間は、自給自足して、子どもは村みんなで育てて、
よく食べ、よく働き…大昔、日本もそうだったはずだけど、もう一度、そういう生活に戻ったほうがいいことは、
未来の地球のためにもいいに決まっている。
東京でオリンピックやってる場合じゃないと思うんだけど。
(これは決まってはいないけどネ)

この映画を観てから、銀座とか歩いてしまうと、
トンマッコルとのあまりの落差に愕然とする。
超消費社会。
私もその一員なのだけれど
買い物袋をたくさん持って、着飾って、急いで歩いて
なにをやっているの?日本人
と思わされた。

心を洗うには、ホントにいい映画だった。

2006年ベスト5に入る。

『トンマッコルへようこそ』
10/28(土)から新宿シネマスクエアとうきゅう、シネ・リーブル池袋、シネマート六本木ほか全国ロードショー です。
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by yopeiR | 2006-09-22 05:26 | 映画
恩田陸、好きですね。
読みやすい文章だし、キャラクターの書き分け方がとても上手で、
それぞれのキャラクターがとても活き活きとしていて
具体的にイメージできそうなところがいい。
だから、読みやすいのかな。

映画化され、9/30より公開となるので
第2回本屋大賞受賞作のこれも
今更ながら読んでみたら
とてもおもしろかった。

今は懐かしき高校時代を思い出してしまった。
うちの高校も、他人からみたら「ええっ!?」と思うような行事があったっけ…。
でも、その伝統的な行事でちょっとでも軌跡を残したいと思って、
部活に専念していたわけでありますし。
つらかったことも同時に思い出してしまい、
読みながら、かなりブルーに…。
でも、清々しい感動がラストに待っていたので、良しとしました。
私も、その行事で「この部活に入ってホントに良かった!」って
思ったことを思い出したし。

映画も観たいです。
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by yopeiR | 2006-09-19 09:47 | 映画
そういえば、先週観た映画のこと、書いてなかった。

この夏、大作映画の影で、
ずっとずっと観たかったけど、見逃していて
ようやくレディースデーの日、
都内で唯一やっていたところで観てきました。

原題は『FamilyStone』っていうのだ。
それなのに
『幸せのポートレート』なんてさ、
たしかに、ポートレートは大切なファクターだったけれども、
ちょっと恋愛映画っぽくしたくてそうしたのね、きっと。
でもね、なんか違う。
しかも、ヒロインはTVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」で
おなじみのサラ・ジェシカ・パーカーというよりも、
ダイアン・キートンだったと思うわけ、私は。

これって、家族の話なんだよね。
ま、結婚するからには家族の一員になるわけですけど、なんだろ、
宣伝の戦略というか、
『ラブ・アクチュアリー』っぽく笑って泣けるラブコメというか、
恋愛→結婚の過程のほうを重要視したかったみたいだけど、
公開時期(だって舞台はクリスマスなのに夏公開)も含め、
ヒジョ〜にもったいない映画だなとは思う。

しっかし、いくらクリスマスだからって、
いい年した兄弟たちがそろいもそろって、パートナーまで連れて
みごとに勢ぞろいするなんてね?
いくらアメリカ人だからって、
大のおとなが、あんなにオープンで仲良くできているなんてね?
と疑問に思っていたんだけど、それには、ちゃーんと、理由があった。
やっぱり、一家の中心的存在である母親
(つまり、ダイアン・キートン)が主役だったのよ。
母親の言動が、主人公の恋愛、ひいてはほかの家族の恋愛にもつながっていく。

これって、とても大事な問題だと思う。
大事なテーマを持った映画だったと思う。
少子化は、母親になる人が減ってるともいえることだし。
“その結婚、あなたを幸せにしてくれますか”とかいう
コピーだったと思うけど、物質的に満たされた生活だけが、
ロハスで悠々自適に暮らして行くことだけが、
“幸せ”とは限らないんじゃないかな、
と思うのです。

彼女の“ポートレート”は本当に幸せそうだった。
家庭が幸せな証拠じゃない?
あの写真見て、 私は泣きました、久々に。

「理想の暮らし」と「快適な暮らし」は違う、たしかに。
いくら理想の家庭を手に入れても、
自分が居心地よくなくちゃ意味がない。
理想を求め過ぎると、自分の視野を狭めてしまう。
自分が理想としていることと、本当に求めていること、
快適な人生・ライフスタイルは、
違うのかもしれない。視野は広く持たないとね。
その結婚、居心地がいいですか、肩肘張りすぎていませんか?
なんてね。

肩肘張りすぎていると、今の私みたいに、その反動が絶対来るから。
無理はよくない。
理想と現実のギャップ?  なら、ギャップも楽しんで受け入れたい。
そんな余裕をもちたい。
何ごとも理想通りになんて、いかないのだから。
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by yopeiR | 2006-09-15 08:52 | 映画