ブログトップ

映画で、世相を斬ります

yopei.exblog.jp

ほかで書き切れないことをここで。

カテゴリ:映画( 13 )

★★★★
いやいや良かった。

こういう韓国映画は大好き!
韓国映画のこういう部分が大好き!
日本じゃとても作れないような映画を作り、
それを大ヒットさせ、かつメッセージ性もある。しかも新人監督で。

ある映画サイトで満点つけようと思ったら、えらくキビシい評価の輩がいて、
「なんでじゃ!?」と思って、コメントを読んでみると
ラストがイヤだった、むだだったと思ってるみたい。
<ネタバレか…?>

たしかに、若干後味が悪いというか、何もそこまでしなくとも!とは思ったけれど、よく考えると納得がいく。
反戦映画でもあるのよ、これは。

ストーリーとしては、
 1950年、朝鮮戦争中の韓国が舞台。
 奥深い山間の村、トンマッコル。
 ひとり、空から落ちてきた。連合軍の偵察機に乗っていたスミス。
 ふたり、森からやってきた。大ケガをしたスミスのために薬草を採りにきた村人によって、韓国軍兵が案内されてくる。
(字幕ではよくわからなかったが、トンマッコルは方言がすごいらしい。この2人が話すハングルとは、ちょっと違って聞こえたような気がした)
 三人、山からやってきた。敵対する人民軍。韓国軍に部隊を壊滅させられて逃げてきたところに、村の少女と出会う。

この人民軍の中隊長役、チョン・ジェヨン、いいねぇ。
かっこいいねぇ、渋いねぇ。
ちょっとトヨエツみたいな雰囲気。
コミカルなシーンでの、ギャップがおもしろかった!
それに、韓国軍のピョ少尉のシン・ハギュン。『マイ・ブラザー』ではニコニコ笑っているイメージだったけど、
トンマッコルでは、ホントにニコリともしない。
『オールド・ボーイ』のカン・ヘジョンもかわいかった〜。

音楽がね、久石譲なんだよね。
ジブリっぽい、トトロっぽいところもあって。
それがとても心地よかったのかも。

これは一種のファンタジーだけれど、
人間は、自給自足して、子どもは村みんなで育てて、
よく食べ、よく働き…大昔、日本もそうだったはずだけど、もう一度、そういう生活に戻ったほうがいいことは、
未来の地球のためにもいいに決まっている。
東京でオリンピックやってる場合じゃないと思うんだけど。
(これは決まってはいないけどネ)

この映画を観てから、銀座とか歩いてしまうと、
トンマッコルとのあまりの落差に愕然とする。
超消費社会。
私もその一員なのだけれど
買い物袋をたくさん持って、着飾って、急いで歩いて
なにをやっているの?日本人
と思わされた。

心を洗うには、ホントにいい映画だった。

2006年ベスト5に入る。

『トンマッコルへようこそ』
10/28(土)から新宿シネマスクエアとうきゅう、シネ・リーブル池袋、シネマート六本木ほか全国ロードショー です。
[PR]
by yopeiR | 2006-09-22 05:26 | 映画
恩田陸、好きですね。
読みやすい文章だし、キャラクターの書き分け方がとても上手で、
それぞれのキャラクターがとても活き活きとしていて
具体的にイメージできそうなところがいい。
だから、読みやすいのかな。

映画化され、9/30より公開となるので
第2回本屋大賞受賞作のこれも
今更ながら読んでみたら
とてもおもしろかった。

今は懐かしき高校時代を思い出してしまった。
うちの高校も、他人からみたら「ええっ!?」と思うような行事があったっけ…。
でも、その伝統的な行事でちょっとでも軌跡を残したいと思って、
部活に専念していたわけでありますし。
つらかったことも同時に思い出してしまい、
読みながら、かなりブルーに…。
でも、清々しい感動がラストに待っていたので、良しとしました。
私も、その行事で「この部活に入ってホントに良かった!」って
思ったことを思い出したし。

映画も観たいです。
[PR]
by yopeiR | 2006-09-19 09:47 | 映画
そういえば、先週観た映画のこと、書いてなかった。

この夏、大作映画の影で、
ずっとずっと観たかったけど、見逃していて
ようやくレディースデーの日、
都内で唯一やっていたところで観てきました。

原題は『FamilyStone』っていうのだ。
それなのに
『幸せのポートレート』なんてさ、
たしかに、ポートレートは大切なファクターだったけれども、
ちょっと恋愛映画っぽくしたくてそうしたのね、きっと。
でもね、なんか違う。
しかも、ヒロインはTVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」で
おなじみのサラ・ジェシカ・パーカーというよりも、
ダイアン・キートンだったと思うわけ、私は。

これって、家族の話なんだよね。
ま、結婚するからには家族の一員になるわけですけど、なんだろ、
宣伝の戦略というか、
『ラブ・アクチュアリー』っぽく笑って泣けるラブコメというか、
恋愛→結婚の過程のほうを重要視したかったみたいだけど、
公開時期(だって舞台はクリスマスなのに夏公開)も含め、
ヒジョ〜にもったいない映画だなとは思う。

しっかし、いくらクリスマスだからって、
いい年した兄弟たちがそろいもそろって、パートナーまで連れて
みごとに勢ぞろいするなんてね?
いくらアメリカ人だからって、
大のおとなが、あんなにオープンで仲良くできているなんてね?
と疑問に思っていたんだけど、それには、ちゃーんと、理由があった。
やっぱり、一家の中心的存在である母親
(つまり、ダイアン・キートン)が主役だったのよ。
母親の言動が、主人公の恋愛、ひいてはほかの家族の恋愛にもつながっていく。

これって、とても大事な問題だと思う。
大事なテーマを持った映画だったと思う。
少子化は、母親になる人が減ってるともいえることだし。
“その結婚、あなたを幸せにしてくれますか”とかいう
コピーだったと思うけど、物質的に満たされた生活だけが、
ロハスで悠々自適に暮らして行くことだけが、
“幸せ”とは限らないんじゃないかな、
と思うのです。

彼女の“ポートレート”は本当に幸せそうだった。
家庭が幸せな証拠じゃない?
あの写真見て、 私は泣きました、久々に。

「理想の暮らし」と「快適な暮らし」は違う、たしかに。
いくら理想の家庭を手に入れても、
自分が居心地よくなくちゃ意味がない。
理想を求め過ぎると、自分の視野を狭めてしまう。
自分が理想としていることと、本当に求めていること、
快適な人生・ライフスタイルは、
違うのかもしれない。視野は広く持たないとね。
その結婚、居心地がいいですか、肩肘張りすぎていませんか?
なんてね。

肩肘張りすぎていると、今の私みたいに、その反動が絶対来るから。
無理はよくない。
理想と現実のギャップ?  なら、ギャップも楽しんで受け入れたい。
そんな余裕をもちたい。
何ごとも理想通りになんて、いかないのだから。
[PR]
by yopeiR | 2006-09-15 08:52 | 映画