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映画で、世相を斬ります

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ほかで書き切れないことをここで。

カテゴリ:映画( 13 )

『父親たちの星条旗(字幕版)』★★★★

硫黄島は大平洋戦争中、もっとも悲劇的な戦いが行われた場所のひとつ、といわれる。
アメリカ側から硫黄島を捉えたこの作品が10月から公開されていたが、「ぜひ、見たい。でも…」という危惧のようなものがあった。

実は、今は亡き私の祖父は、硫黄島ではないが、
太平洋戦争中にトラック諸島というところで九死に一生を得ている
(現在はチョーク諸島)。

物心ついたときに、祖父の体に残る傷を見て「これはなぁに?」と
質問したことがある。
たぶん5歳か、もっと幼かったかもしれないが、
私はショックを受けた。
爆弾のかけらが残っているのに、じいちゃんは生きているなんて! と思っていた。
歳を経るごとにそのことをより真摯に受けて止めていくようになるのだが、身近にそうした生き証人がいたことで
やはり大平洋戦争を語った映画は、なかなか平静では見られない。

『硫黄島からの手紙』と見比べてから、詳しく書きたいと思うが、
私にとってこの映画は、多くを語らなかった“ドク”・ブラッドリーの代わりに、息子が父親の体験を世に知らしめたということの大切さも身にしみた。
私の祖父も、やはり、多くを語らなかった。

「硫黄島の体験談」も読ませていただいた。お孫さんがアップしたという。ほかにも、多くの体験記がHP上にもアップされている。

けっして硫黄島だけではない、ということ。
今もなお世界中で続いている、ということ。
私も記して残さなければいけない、と思った。

クリント・イーストウッドもすばらしいと思う。
横田めぐみさんのドキュメンタリーといい、
日本人で、こうした題材を取り上げようという人物はいないのだろうか。(「大和」や「回天」はあったけれど…)
それが残念でならない。

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by yopeiR | 2006-12-01 17:32 | 映画
★★★★ 好き嫌いが見事に分かれるタイプの映画だと思う。
「もっとハッピーなラストに」といっている友人もいたが、もともと人類の運命は、決してハッピーではないと思う。アルフォンソ・キュアロン、さすが! すごいね! やはりハリポタでは、本来の味を十分には発揮できないのかもしれないね。再志願しているらしいが。
だが、この邦題はキライだ。
「人類の子どもたち」でいいんじゃないの?
配給の方は、もう明日にもせまっている未来と思ってつけたのかもしれないが、イマイチ。訳のわからないカタカナで、客足を遠のかせてしまっている部分はあるんじゃないかな。私は目にしたことはないが、TVCMなんかもあまりよくないらしい。もう少し、うまく宣伝できなかったのかな。&対向(?)の『プラダを着た悪魔』は宣伝費もかかっているし。

見たのはちょっと先になるので記憶としてはおぼろげなところもある。

やっぱり圧巻はラストの長回しか。
涙が自然とこぼれた。
そして祈った。「絶対に、このコに当たらないで!」

1つの命。
銃を持っている兵士達も、FISHのメンバーも、テロリストも、
そうやって祈るように生まれてきた、たった1つの命のはずなのに、
銃を向け合わざるをえないのは、ほんとうに悲しい。

自殺薬が高齢者(あの老夫婦>マイケル・ケイン)に配付されているのも悲しかった。だが、仕方のないことなのか…。そんな…。


だから、自殺を考えるのは、本当に止めてほしい。

言い古された、阿呆な、説教と思うかもしれないが
アフリカの子どもたちをみてごらんなさいよ。
彼らについて知る、TV、映画、本、なんでもいいから見たり、読んだりしてみてほしい。
『ダーウィンの悪夢』(後日UP)は、まさに、悪夢でした…。
若者たち、こういう映画を見たほうがいいと思う、デ○ノートぢゃなくて。


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by yopeiR | 2006-11-25 08:55 | 映画
★★★★ 玉鉄にめんじて4つ

ポッカリあいた時間、レディースデー。
『木更津キャッツ ワールドシリーズ』も『父親たちの星条旗』もあったけど、時間が合わず、これしかなかった。

最初は、どちらかというと「しかたないなぁ」という感じだった。
でも玉鉄だし、沢尻エリカだし。(山田孝之はちょいと苦手、でも玉鉄とは兄弟という設定にはナットク。似てた…)
原作を読んではいたんだが、なんとなく、ラストに違和感というか、
納得のいかない感じを持っていて。
だから、かなり冷めた感じで見ていた。
周りのおばさまたちは、テラタケの漫才に笑ってはいたけれどね。
私は別に笑えなかった。
なんか不自然なんだもん。

小説ではミュージシャンになりたかったけど、兄のことがバレて挫折。
兄のことがあって、いろんなことを我慢して、我慢させられてきて
たまにはカラオケで歌を歌いたいと思うかもしれない。でも
人から注目を集めたり、歓声を受けたりするのって、抑圧されてきた心理状態でありえるのかなって。それが映画ではお笑い芸人? 人を笑わせることが自分にとってのカタルシスになる? 別人のように振る舞って現実の自分を忘れられる瞬間になる?
なんかありえない、共感できないっていうのが、
ずっとひっかかってて。

そう、でも、杉浦直樹さんが出てきたあたりから、
んんん!涙腺が…。
小説だと納得できなかった台詞なのに、けして平坦ではない人生を歩んできたことを物語る風貌と、厳しいがやさしく諭すような真摯な口調の会長さんに、白旗あげてしまった。

追い討ちで、漫才シーン。小田和正のあの歌…。
お笑いで、結果的には良かったのか。
効果的な、映画らしい演出だった。

玉鉄、やったな。
この映画でひと皮もふた皮もむけた感じ。
ガオシルバーもハリケンレッドに続いて、今後、映画界で大活躍?

沢尻エリカも凛とした強さが出てて(関西弁がどうであれ…)よかった。


そこで、
なぜ泣けたんだろう、と考えてみた。
心を動かされたのは、人と人との絆、つながりの強さを改めて思い知らされたからかもしれない。

小説では、ジョン・レノンの「イマジン」がキーワードになっている。
「差別なんてない世界を想像してごらん」と。
しかし、現実に、差別のない世界なんてない。戦争がなかった時代もない。
映画『トンマッコルへようこそ』は、幻のユートピアなのかもしれない。

でも、そこで生きていかなくてはいけないんだ。
それはそうだと思う。たとえば、自殺は逃げでしかないとも思う。

ただ、自分に守るべきものがあるのなら、切り離したくない絆があるなら、兄弟の、家族の縁を切るしかない、それも罪に対する償いの1つなのだ。
(兄との縁を切ることも、もしかしたら逃げかもしれないが。。)


自殺を考えたり、自暴自棄になるときって、たいてい
この世に自分をわかってくれるのは誰もいない、
とか、どうしようもない孤独感をかかえてしまう。

それこそ、想像力を働かせてみてほしい。
人は、1人では生きてはいけない、のだから。


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by yopeiR | 2006-11-16 08:43 | 映画
今、安くなったんでつい購入。◎の作品です。

こういう混み入った系の、登場人物多めの、クライム・サスペンスものってなんか好きです。
『L.A.コンフィデンシャル』みたいな。

ずいぶんと昔にみた映画(1995)だったので、
忘れてる部分もあったけど、
いやいやどうして。またもや騙されそうになりました。
いや、知っているんだけど、カイザー・ソゼは誰かって。
でも、ドキドキしました。すばらしいです、ほんとに。
あの「カイザー・ソ〜ゼ〜」っていう断末魔の叫びみたいなのも、
またもや耳に残りました。

今や「X-MEN」や「スーパーマンリターンズ」の監督して、ブライアン・シンガーも立派になって。
ケヴィン・スペーシーもこの映画で知ったんだよね〜。
ベニチオ・デル・トロ、若いっ!
そう思ってみると、このメンツはなかなかすごいです。
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by yopeiR | 2006-11-14 18:25 | 映画
★★★★ これはほっんと、好みによる。私は好きだけど、万人に受け入れられるものじゃないんだろうなぁ…

ようやく見てきました〜。

『クライング・ゲーム』好きなんだよね〜。
今までの人生で、5本の指に入る映画なんだよね〜。
あの、サソリとカエルの話、子どもにも話したいくらい。
そのニール・ジョーダンが監督。
『インタビュー・ウィズ・バンパイア』も好き。
これもインパクトがあり、おもしろかったのだけれど、
以来ニール・ジョーダンの作品を見るのは、とても久しぶりになってしまった。やっぱりIRAで、ゲイな話だったけど、
終盤になって、ポロポロと涙がこぼれました。

音楽もよかった。

彼、いや彼女は、とても前向きだった。

『プラダを着た悪魔』(見ていないんだけど)、ファッションすてきね、あんな上司って、いるいる、やっぱり恋より仕事よね、ということじゃなく
『涙そうそう』、やさしい兄イニ死んじゃったね、かわいそうだね、泣けるねってことでもなく、
それよりも
私は、これを見てほしいと思う。
なぜなら、人を救えるのは、人だから。無償の愛だから。
無償の愛という言い方がそもそもおかしいか、
愛とは無償のもの、代償を求めないものなのだから。

いじめるほうも、いじめられるほうも誰が育てたの?
関係のない映画のように思えるかもしれないが、
私は、偏見なしにこういう映画、もっと見てほしいと思う。
育てる大人のほうにね、
もっとファンタジーを!

『プルートで朝食を』
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by yopeiR | 2006-11-13 18:36 | 映画
仕事が忙しかったのと、
首が痛いのとで
ずいぶんとさぼってしまった…。

その間に
念願の『夜のピクニック』に加え、
先行で見た
『武士の一分』『ありがとう』が意外とよかった。
『リトル・ミス・サンシャイン』『父親たちの星条旗』は見逃した。
『木更津キャッツ』も見なきゃね。

さすがにキムタク、『武士の一分』ん中で「ちょっ、まてよ!」とは
いいませんでしたが、
まあ、いつも通りといえばいつも通り。
でも、これはキムタクじゃなきゃ、やっぱできなかったわ
っていうところもあったので、やはり★★★(まずまず)だと思いました。
脇役陣がいいんだよ、とっても。それに救われてる部分がかなりありますね。

『ありがとう』は阪神淡路大震災からの、街の復興と、
ある実在の人物の復興を描いたものだけど、
きっと大々的な宣伝とかはむずかしいのかもしれないが、
これは神戸、被災地、関係なくすべての人が見るべきと思う。
とくに、いじめ等で自分の命を自ら断とうと考えている人、考えたことのある人は、とくに。
★★★★
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by yopeiR | 2006-11-04 20:16 | 映画
★★★、まあ満足です!

市原隼人くんは、天卵より、こっちのが断然良かった。
あのフツーっぽさ、とくに女の子を前にしたときのデレデレ感?
が良かった。
(天卵は、大コケしてますね…)。
それに何より、
のだめの上野樹里、コトー&「フラガール」の蒼井優、
この2人の女優さんがいい!自然体!
こういう大学時代って、なんか共感できる。分かる気がする。
男友達との、ビミョ〜な距離感。
失ってはじめて気づく、その存在の大きさ。

監督は熊澤尚人、プロデュースが岩井俊二ってことで、
岩井ワールドはとても好きなんで、ほどよく、感動できました。
相変わらず、佐々木蔵之介さんも素敵です。
それにしても、蒼井優ちゃん、今年は当たり年?
すばらしすぎる活躍です。


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by yopeiR | 2006-11-03 19:11 | 映画
★★★、1800円払ってもいいです。

4つのエピソード、8人の主人公によるオムニバス。

原作ものに頼らずとも、こうした作品ができるって、やっぱり韓国映画界はすごいわ。
どこぞの国々とは大違いですな、
ええ、兄弟のような師弟のような国と国ですよ…。


展開的には読めてしまうのもあるんだけど。
「別れ」をテーマにしただけあって、

やっぱり、泣いてしまうんだな。

慟哭に近かったかも。それを必死で堪えた。

「別れ」」だけをクローズアップさせるって、その発想が、
まず日本映画界にはないんじゃないの?  おもしろいオムニバス映画もないし。
(知ってたら、どなたか教えてください)
病気で重要人物を失わせ、泣かせる展開にはもう飽き飽き。
(おっと、ここにも1つ入ってはいたが)

すべてのエピソードがよかったが、
なんだかんだいって母子ものには弱い。
そして、“別れさせ屋”のチャ・テヒョンも泣かせる。
チョン・ウソンは、もちかっこいいし、
イ・ギウくんもよかったよ。

『sad movie サッド・ムービー』

今回から鑑賞後評価をつけてみます。
★★★★★5つが最高。
★★★★4つはまずまず。好みによるかも。
★★★3つはとりあえず料金の価値あり。
★★2つはDVDまで待ってもいいかな。
★1つは金返せ  で。
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by yopeiR | 2006-10-09 10:19 | 映画
少し気が早いんだけど、
今年もあと3か月となったので、
2006年のベスト10に入りそうな映画を考えてみた。

しかし、これから年末まで、続くんだよな、良さそうなのが。
だから、基本的に変わるだろうということを前提で…。

●『クラッシュ』
オムニバスで、たくさんの登場人物がいたが、
それぞれに感情移入できた。
1本の映画で、これほど感情の振り幅が大きかった映画はそうない。
crash;辞書で引くと、衝突とか激突の意味のほかに、
ガラガラと崩れ落ちる、
招かれていない所にどんどんと踏み込んでいく、応急的な(処置)
みたいな意味もある。
たしかに、自分が今まで持っていた価値観は崩れてしまう、崩してしまおうとする映画なのかもしれない。
太い線が一本通っている。普遍的で、根源的な太い線が。
それって、「ラブ&ピース」ということなんだろうか。

●『美しい人』
こちらも9人の女性をそれぞれ主人公にした短編集のようになっているが、それぞれどこかでつながっている、という設定。
世間って狭い。
登場人物の中に、かならず自分と重なる女性がいるという、触れ込みだったけれど、
まさか〜とは思ったけれど、
何気ないシーンですが、本当にいました!
あれは、たしかに私でした。
ほかにも、共感できたり、共感できなかったりする女性が多数出てくる。でも、現実の人間関係だってそうだもの。共感できたり、できなかったりする。

●『ゆれる』
邦画ではNO.1でしょう。
観ているこっちも吊り橋のように、ゆれました。ゆさぶられました。
近すぎるからこその愛憎、ええ、なんかわかります。
香川照之の狂気ぶりがいい。
オダジョー、ほんとうにいい役者さんになった。
ラストシーンのあとどうなったかは、私は悲劇的にとらえてます。

●『ホテルルワンダ』
●『ナイロビの蜂』
アフリカが舞台の作品を2つ。問題提起をしてる。
いったいアフリカをなんだと思っているワケ!? 主に北半球のおえらいさん。
行ったことがないんだけど、行ってみたい所がたくさんある。
生命の、文明の神秘を感じさせる国々。
でも、やばいよ、このまま行くと。滅んでしまいそう。。。

●『嫌われ松子の一生』
この映画を観たい、と言ったら、引かれると思ったのに
「あ、あたしも!」と賛同した友人の多さにびっくり。
♪人の不幸は大好きさ、なのね、みんな…。
でも、おかしかったです。切なかったです。
Life is go on…
それでも人生は続いていくんだな。
私は瑛太くんを推したい!

●『ユナイテッド93』
私はこっちのほうが好きです。
飛行機に実際乗っているかのような、管制塔に実際いるかのような感覚になりました。
『ワールド・トレード・センター』も実話だし、
家族にスポットが当たっていて
とてもよかったけれど、私は、その先には絶望しか待っていないのに
勇気を持って立ち向かっていった、こっちのほうが好きです。

これに
●『トンマッコルへようこそ』
●『フラガール』
●『幸せのポートレート』
が入って、『かもめ食堂』『シムソンズ』『ぼくを葬る』とかが次点かな。
これから公開の
『夜のピクニック』『長い散歩』
『トゥモロー・ワールド』『不都合な真実』『めぐみ』
もしかして『武士の一分』『涙そうそう』とか入るかどうか?

逆に、金とっちゃいかんだろうと思ったのは
『ゲド戦記』…
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by yopeiR | 2006-09-28 07:30 | 映画
お話はベタです。
(実話ですが展開は)

でもね、なんだろう?
いつの間にか引き込まれ、いつの間にか涙し、
すがすがしい気持ちになってる。
李監督の作品はもともと好きなんですが、
今回は女性ばかりだからねぇ。どう転ぶかと思ったけど、

おもしろかった。

アカデミー賞最優秀外国語映画賞、案外、取ってしまうかもしれない…な〜んて。
(去年の『クラッシュ』を当てたから、図に乗ってしまう。)

しずちゃん、山崎静代さん、
あんた女優だよ!
最高だよ!

蒼井優ちゃんも、松雪泰子さんも、フラガールみんな
すごかったよ!
『スイングガールズ』なんかもそうだけど、こういうのはなるたけ大きなスクリーンで観たほうがいい。臨場感が違う、音が違う。
あたり前か…
この映画がビッグスクリーンでやれたら
日本の映画界はもっと変わるのに。
あ、その分、しずちゃんも大きく映りますけど。

とはいえ、早くも特典映像満載のDVDが楽しみになったりもしてます。
初子さん役の方がプログラムで書いている撮影日記もおもしろいです。
サントラCDも買っちゃったよ。
この頸にネックカラーがなきゃ、私もフラ始めてるね。

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by yopeiR | 2006-09-27 14:59 | 映画